2024年3月8日~3月10日に『JCS2024 – 第88回日本循環器学会学術集会』(神戸)にてK-ACTIVEより発表がございました。|神奈川県で循環器の救急や症状ことならK-Activeへ

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2024年3月8日~3月10日に『JCS2024 – 第88回日本循環器学会学術集会』(神戸)にてK-ACTIVEより発表がございました。

お知らせ

2024/3/10 Oral Presentation

櫻井 馨先生 新百合ヶ丘総合病院 

演題:『Prognostic Impact of Malnutrition Assessment by GNRI in STEMI Patients from the Kanagawa-Acute Cardiovascular Registry (K-ACTIVE)』

概要:STEMI患者を対象に、GNRIを用いた栄養不良の予後への影響を調査した。低GNRI群では高い30日死亡率を示し、GNRIが予後評価に有用であることが示唆された。

 

2024/3/9 Oral Presentation

前野 遼太先生   新百合ヶ丘総合病院

演題:『Prognostic Impact of Transient Slow Flow or No Reflow during Primary PCI for STEMI: Insights from the K-Active Registry』
概要:STEMI患者に対するPCIにおいて最終TIMI flow grade 2以下は予後が不良であることが知られている。術中に生じる一過性のslow flowやno reflowが予後に与える影響はあまり知られていない。K-Active Registryデータを用いて検証した。PCIを施行されたSTEMI患者のうち最終TIMI3群とTIMI2群を比較した。また最終TIMI3群のうち、slow flow/no reflowを生じた群と生じなかった群で比較を行った。結果はTIMI2群はTIMI3群と比較して30日死亡率が有意に高かった(HR=0.24、P<0.0001)。一方TIMI3群のうちSlow flow/no reflowがあった群、なかった群で30日死亡率に有意差はみられなかった(HR=1.19、P=0.4736)。STEMIに対するprimary PCIにおいて、最終的なTIMI gradeは短期予後に大きな影響を与えるが、最終的にTIMI grade 3を達成した場合、一過性の術中slow flowやno reflowは死亡率に影響を及ぼさなかった。

 

2024/3/8 ポスターセッション

中島 聡良先生  新百合ヶ丘総合病院

演題:『Gender-based Differences in Outcomes of STEMI Patients without Standard Modifiable Cardiovascular Risk Factors (SMuRFs):Insights from Kanagawa-Acute Cardiovascular Registry (K-ACTIVE)』

概要:STEMI患者において冠危険因子を持たない患者(SMuRF-less patients)の30日死亡率は冠危険因子を持つ患者と比較して有意に高かった。男女別で比較すると、男性では同様にSMuRF-less patientsの30日死亡率が高かったが、女性では両群間に有意差を認めなかった。