「第30回日本心血管インターベンション治療学会学術集会」にてK-ACTIVEより 発表がございました。|神奈川県で循環器の救急や症状ことならK-Activeへ

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「第30回日本心血管インターベンション治療学会学術集会」にてK-ACTIVEより 発表がございました。

お知らせ

2022年7月21日(木)

発表演題:胸痛を伴わない急性心筋梗塞の臨床転帰について~K-Active Registry
演  者:新百合ヶ丘総合病院 循環器内科 前野遼太先生
概  要:胸痛のないAMI患者が胸痛のあるAMI患者に比べ重症度・死亡率が高く予後が悪いことをK-ACTIVEレジストリーデータを用いて比較検討した。

 

2022年7月22日(金)

発表演題:COVID-19パンデミックにより循環器救急搬送システムが受けた影響とその地域差、K-ACTIVE Registryより
演  者:聖マリアンナ医科大学 循環器内科 田邉康宏先生
概  要:
「Covid-19パンデミックにより循環器救急搬送システムが受けた影響と地域差、K-ACTIVE Registryより」
(目的)Covid-19 パンデミックがST上昇型急性心筋梗塞の搬送システム及び治療に及ぼした影響を明らかにする。

(方法)K-ACTIVEは神奈川県の58施設が参加した循環器救急疾患のレジストリーである。本研究は2017年1月から2021年11月までにK-ACTIVEに登録されたST上昇型急性心筋梗塞5832例のうち、救急搬送時間についての情報が完全に記録されていた2980例を対象とした。2017年1月から2019年12月までをPre-Pandemic、それ以降をPandemic期間とし両者を比較検討した。さらに横浜、川崎、相模原の政令指定都市と、それ以外の地域にわけ地域別の特徴を検討した。

(結果)
発症から救急要請まで(133.4±227.6分 vs. 134.3±222.8分, P=0.92),救急要請から現着まで(7.8±6.7分 vs 8.3±11.1分, P=0.13)は差を認めなかったが、現着から搬送開始まで(15.8±7.3 vs. 16.7±7.3, P<0.001)、搬送開始から病院到着まで(10.6±8.2分 vs. 11.3±9.1分, P=0.043)と、Pandemic期間では有意に延長していた。また、病院到着からカテ室までの時間(50.1±63.9分 vs. 53.6±82.2分, P=0.20)と差は認めなかったが、カテ室入室からデバイスまでの時間(36.1±20.2分 vs. 39.0±21.1分, P<0.001)とPandemic期間では有意に延長していた。地域別の検討では、政令指定都市では、Pandemic期間はPre-Pandemic期間と比較して、現着から搬送開始までの時間は有意に延長していたが、搬送開始から病着までは差がなかったのに対して、郊外エリアでは現着から搬送開始までの時間に差はなく、搬送開始から病着までが延長していた。両地域ともにカテ室入室からデバイスまでの時間が有意に延長していた。病院前12誘導心電図が効率的な搬送/治療に有効であった。 (結論) Covid-19パンデミックは急性心筋梗塞患者の救急搬送システム/急性期治療に影響を及ぼしていた。